心の学びを始めたきっかけ

【心の学びを始めたきっかけ】
~私が心理セラピー・カウンセリングを仕事にする背景にあるもの~

・夫との関係に悩み、子育てもままならない苦しい結婚生活

はたから見れば一見幸せそうな、夫も子どももいる専業主婦。
転勤族として平均3年のペースで引越しを繰り返してきました。

私はこの結婚生活をよく「砂上の城」に例えていました。
何もかもがうそっぽく、根っこが腐っていると思っていました。

それは、私が自分自身にウソをついていたということ。
ちっとも楽しくなく、心が動かないのに相手に合わせて作り笑いをし、
適当に相槌を打ち、その場をやり過ごしながら、何十年も結婚生活を送ってきた自分へのウソ。
そんな自分が許せなくて、後悔しながらずっと自分を責め続けてきた日々。

なぜ、そんなに相手に気を遣い、調子を合わせてきたのか?
それは、怖かったから。大声で怒鳴られることが。
批判され、否定され、「お前が悪い」とののしられることがとても怖くて、
その状況にならないように、夫の顔色をうかがい、言われないように神経を注いできたから。

いわゆる夫がパワハラ、言葉のDVをする人だと分かったのは、だいぶ後になってからでした。
結婚当初、若くて未熟な私は、事情があって実家を頼ることができず、
なんとか生きるために、生まれてきた子どもを育てるために、自分の心を犠牲にして過ごしてきました。
「私が悪いから言われるのだ」と信じていました。

たくさんの罪悪感と、後悔と、恐怖と、手術が必要な子どもを抱えて離婚を選択する勇気のない自分を責めながら。
やがて、そんな私に転機が訪れました。

2008年に転勤で九州に住んでいたとき、夫のことで悩み事を相談していた友人に誘われて、
訪問相談、電話相談のカウンセラー養成講座に参加しました。
人と関わることが怖くて、なかなか新しい土地になじめず、
友人もできずに孤独感が強かった私に話しかけてくれた、やっとできた友人からの誘いでした。

軽い気持ちで参加しましたが、とても興味深く、私が知りたい心の仕組みや
いろいろなワークを学ぶ良い機会となりました。
残念なことに途中で転勤になり、ここでの学びは終わってしまいました。

・東京に転勤してから

冒頭の心の学びのきっかけから翌年、東京に転勤になり新たに学ぶ場を探していました。
転勤して間もなく、職場が合わずに夫が鬱病になり一年間休職しました。
少し学んだことが役に立ちました。
できるだけ普段と同じように接するように心がけながら過ごしていました。

度重なる偶然から2011年に岡部明美さんの”カウンセラー・セラピスト養成講座4期”を受講しました。
心のからくり、潜在意識の不思議、この命を何に使うのか、生きるとは何か?
ひとつひとつ学ぶにつれて、暗闇の中をさまよっていた私に一筋の光が差し込むような出会いでした。

その後、子どもたちの進学に専念するため(子ども2人は少しサポートが必要でした)
学びをいったん中止し、再び2015年に”LPLラビングプレゼンスリーダーシップ養成講座9期”を再受講しました。
この時の学びは、私を大きく変えるきっかけとなるような気付きがたくさんありました。

・夫との関係が改善

夫からの心無い言葉やひどい態度も、私が無意識に自分を責めていたことが原因で、
夫に言わせるようにさせていたことに気づいたのでした。
同時に、夫を心の中で見下し、軽蔑していた醜い感情があることもわかり、
自分と向き合うことをしてきました。

そのことに気づいてからは、被害者意識がなくなり、夫の言動の奥にあるもの、
言わんとしていることは何かを考え、汲み取ろうとするようになり、
そうすると夫の言動に対する私の反応が変わり、その私の反応を見て夫が変わっていったのでした。

時に以前のように夫の言動が感情的になって、暴走することもありましたが、
夫は夫なりに考えたり悩んだりしていたのでした。
ただ、自分の苦しみを受け止めるということができずに、
周りの人に当たり散らしてしまう人なのだと理解できたのです。

今でも、共に生活する中で子育ての考え方や意見の違いなど、いろいろ起きてきますが、
昔のように出来事に感情的に振り回されることはなくなり、
何かあっても冷静に距離をとって観れる自分が育ってきています。

・自分自身であることを誇れるようになる

許せない人が心の中にいる苦しさ、自分自身を許せない苦しさ、
数えきれない後悔が多々があっても、それら全部ひっくるめて私は私でいいのだ、
これで大丈夫なのだと心底思えるようになってきました。

無知であること、未熟であること、自己卑下、自己否定、
私はだめな人間だ、私には価値がない、私は人より劣っている、
いてもいなくてもどちらでもいい人間だ、後悔ばかり、人との関わり方がわからない・・・

尽きることのない悩みも一つ一つ丁寧にひも解いていくと、
勘違いや思い込みだということに気づいていきました。
また、その思い込みによって生きてこれたこと、守ることができたこともあるのです。

様々なセラピーによって、私は、ここにいるだけでいい、
生きているだけで十分価値のある人間なのだと思えるようになる過程は、
私の人生を豊かなものに変えてくれました。

生涯かけてセラピーを学び続けたいと思うようになりました。
人間存在の不思議、いのちの奇跡、今ここにいることへの感謝と共に、
様々な側面を持っている自分自身と共に歩み続けようという気持ちでいます。

 

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