パートナーシップ、特に夫婦の関係性において、
うまくいっていないとき、行き詰った状態の時は何が困るのでしょうか?
結論から言うと、そこにエネルギーを奪われてしまうことで、
「本来の自分らしい生き方」から遠ざかってしまうことだと思うのです。
私は結婚していることがよくて、離婚が悪いとは全く思いません。
かくいう私も少し前までは、一日も早く離婚したいとずっと思っていました。
でも、子どものことがあって離婚できなかったのです。
今では夫婦関係が改善して、意思疎通ができるようになってきました。
長い年月がかかりましたが・・・
結婚や離婚に関する私のスタンスは、
「自分の意志だけでどうにかなるものではなく、目に見えない大きな力が作用していて
魂レベルの学びが含まれている」です。
だから、結婚を決めた、離婚を決意したという、自我レベルだけの出来事だけではなく、
魂の生き方が深く関与していると思っています。
独身であり続けることや、子どを持つ、持たないも同じように考えています。
それはつまり、結婚生活がうまくいかなくても、自分を責めなくていいし、
むしろ、その経験から何を学ぼうとしているのか、何に気付くために起きたのか、
この人生で何を得ようとしているのか、何のために生まれてきたのか、と自分自身に問い、
建設的に意識を使うことで、魂の糧になってゆくのだと思います。
それは「本来の自分らしい生き方」に続いているということです。
では「本来の自分らしい生き方」とは、どんな生き方を言うのでしょうか?
人は皆、いくつかの顔を持ち、役割を担って社会で生きています。
男性、女性、父親、母親、夫、妻、息子、娘、家庭の顔、仕事の顔・・・
そこに、本当の自分の姿は存在しているでしょうか?
ここがポイントです。
置かれた状況で役割を演じているうちに、自分が誰なのか分からなくなってしまう・・・
何が好きで、何に喜び、どんな人生を歩みたいのか・・・
子どものころは、どんな夢を抱いていましたか?
大人になるにつれ、いろんなことをあきらめたり、断念せざるを得なかったこともあるでしょう。
うまく事が運ばないとき、立ち行かなくなったとき、どんな思いが宿るでしょうか?
後悔?自責の念?敗北感?惨めさ?
そんなこんなの出来事が幾重にも重なると、自分が見えなくなっていきます。
「本来の自分らしい生き方」とは、飾らずに等身大の自分で
頂いたいのちを目いっぱい生きることだと思っています。そして自分を大切に扱うこと。
もっといえば、一時的にお借りしているいのちを使わせていただく姿勢そのものだと思います。
そこには、人との比較も、優劣もなく、ただ自分であることだけ。
自分という存在の尊さ、はかなさ、素晴らしさをイメージしてみてください。
「本来の自分らしい生き方」をしたとき、おのずとパートナーシップは改善していくでしょう。
それは、人間関係にも言えます。
自分を大切にできない人が、周りの人を幸せにすることはできません。
しいては、調和に向かう生き方であり、
意識の変革期と言われる現在に求められている生き方だと思うのです。