投影というのは、日常で頻繁に起こっていることだな~と、つくづく実感しています。
自分の中の見たくない自分を相手がそうであるように観てジャッジしてしまう。
この仕組みというかカラクリに気付かないと、人間関係が苦しくなってしまうのです。
だんだん人と付き合うのが嫌になってしまいます。
最近、私に起きていた投影として相手の中に観ていたものは、
自分のことで精いっぱいの人でした。
自分のことで精いっぱいだったのは、相手ではなく私だったということです。
自分のことで精いっぱいの人に対して、それはよくないとか
あれやこれや思いや感情を抱いていたのです。
ずっと、私の何が反応しているのだろう?と、セラピスト目線で探求していましたが、
答えがわかったときのすっきり感は格別です。
同時に、相手に向けていた意識がスーッとひいてゆく感覚もあります。
相手を通じて、自分の中にあるものをみせてもらっていたということです。
こういうときは、相手を非難したくなるものですが、ちょっと待った!です。
自分の中の何が反応しているのか、
どんな考えや思いがあって、相手を非難したくなるのか、
観なければならないのは、自分の抱く感情を通じて、自分の中にどんな考えや思いがあるのかです。
この作業とでもいいましょうか習慣を身に着けると、一瞬は自動反応で人を非難することがあったとしても、
また、自分の領域に戻ってこれます。
すべては、自分から始まり、自分に帰結します。
人のせいにするクセがついていると、結局得るものはないでしょう。
得られることがあるとしたら、醜い自分と対面せずに済むということ、
前進しないで今のままでいられるということくらいでしょうか。
なかなか手ごわいですが、自我のディフェンスによって守られているものがあることに気付かないと
いつまでも人のせい、人へのジャッジや非難のループからは抜けられないでしょう。
自分の生き方がなんとなくうそっぽいとか、ごまかしてきたような感じがあるのなら、
まずは、周りの関わりのある人たちを自分がどうみているのか、
ということから観察してみると、投影が見つかり、それは自分だったと気づくことで
人間関係が変わっていくきっかけになるかもしれません。