がむしゃらママゴン時代が過ぎて

お子さんがいらっしゃる方は夏休み真っ只中で、お昼ご飯の準備やら年齢にもよりますが、
どこかへ連れて行ったり、あるいは受験生がいると体調管理に気を配ったりなど、
目の回るほど忙しくされている方もいらっしゃると思います。

うちには大学生の息子がいます。
二人とも体育会に所属しており、夏は合宿でほとんど家にいません。

手のかからない年齢ですが、子どもが家にいるときは、なるべく手作りの料理を食べてほしいので
レストランか?というくらい要望に合わせて作ることに徹してしまう私がいます。
期待通りにびっくりするぐらいたくさん食べます。しかも、リクエストに遠慮がない!

先日はリクエストに従い、お昼に日本そばとお好み焼きでした。
きっと私は気持ちのよい食べっぷりを見たくて、作っているんでしょうね。

でもね、めったに帰ってこないから作るに徹することができるのです。
毎日はさすがにできません。

手作りできないことに罪悪感を持つ必要もないし、手抜きだと自分を責める必要もまったくないのですよね。
ただ、お母さんが笑顔で楽しそうにしていてくれたら、子どももうれしいのだと思います。

買ってきたお弁当だって、お母さんがニコニコして一緒に食べる方が
はるかに子どもの精神衛生上よいことだと思います。

昔、私はがむしゃらママゴンでした。
「子どものために」という思いの奥には、罪悪感がありました。
「子どものためにがんばらなくては」の奥には、母親とは自己犠牲もいとわないものだ、という思い込みがありました。
そんな状態でしたから、笑顔も少なかったと思います。

今思えば、若くして子を産み、母親になったものの
当時の私は自立だとか、自分の人生を生きるという概念さえもない状態。

何となくの世間の空気や、自分の母親をお手本に、やっとこすっとこ子育てしていました。
転勤続きの生活でしたから、知らない土地で手助けしてくれる人もいない中、
手探り状態で子育ての日々。

2つ違いの兄弟なので、忙しさも2倍。正直、あまり当時の記憶がありません。
不思議なことに、夫に言われた心無い言葉だけは今でも鮮明に覚えていますが・・・笑

何となくの世間の空気も、母を手本にすることも、
「ねばならない」「〇〇すべきだ」を自動的に自分に強制するだけでした。

ですが、初めてだらけの子育てならばなおのこと、仕方がない部分も多々あります。
当時の無知で未熟な若い母親であった私でも、
不安の中、子どものいのちを守ることだけは必死でした。

怪我をさせないように、病気をさせないように・・・
でも、子どもは怪我も病気もするときはする。

今だから言えることとして、
子どもの育つ力を信じること、命の力を信じる力を養うことができていたら、
罪悪感にまみれながら、記憶がないくらいに子育てに翻弄されることもなかったのでしょう。

がむしゃらママゴンは、幼稚園も小学校もお受験ママとして、がんばってしまいました。
「何のために?」の意味合いが、今とは180度違っていました。

某国立小学校の受験では、受験するための抽選があり、その抽選を通過して試験があり、
試験の合格者の中からまた抽選を経て、晴れて入学となります。

合格者の中からの抽選は、なんとツボの中の木札を代表の方が引いて、
そこから数十名までが合格というものでした。

ツボですよ!ツボ!!
当時、うわさには聞いていましたが、本当だったことに驚きました。

ちなみに、このツボの抽選で外れてしまいましたが、今ではよい経験だったと思えています。
(息子にその話をしたら、ほとんど覚えていませんでした)
私はお受験だって否定しません。それぞれの家庭の教育方針がありますから。

でも「何のためにお受験をするのか?」この答えをはっきりさせてから、取り組まれることをお勧めします。
また、「子どもにとっての幸せとはなんなのか?」今一度、考えてみる機会になるといいなと思います。

世間体や、見栄や、祖父母の意見や、母校だからとか、いろいろあるでしょう。
どれを優先して選択するのか・・・親の生き方が問われるところでもありますね。

近所には幼稚園から大学まである、有名人の子どもが多く通う学校があります。
毎年、受験シーズンになると全身紺色のスーツに身を包んだ両親と子どもを見かけます。

子どもの幸せを願ってのお受験でしょう。
まちがっても、不合格を幼い子どものせいにしてはなりません。

現在、がむしゃらママゴンは卒業して、ぐうたらママゴンに変化(へんげ)しています。
お母さんが適当にゆるゆるしていると、周りの家族が逆にしっかりしてくれたりします。

 

 

 

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