他者との比較や優劣、ジャッジは、どんなに心をクリアリングしても
なくなることはないと思っています。
なくそうとすると、無理が生じるでしょう。
無理は、偽りの自己を誕生させます。
そこは、人間が人間たるゆえんでもあると言えます。
できることは、比較や優劣、ジャッジをしている自分に
ただひたすら気づいてゆく
ここが大切なのだと思います。
気づかないままだと、その自分を責めたり、
無意識に相手を攻撃したり、責めたりしてしまいます。
そのサイクルから抜けるためにも、
自分の本質に触れる体験を一度でもしていると、助けになります。
”本当の心の声”と”本質”は違います。
本当の心の声とは、
たとえば、私はあの人が嫌い、どうしても許せないという思いから離れられない時、
それは自分自身が抱いている思い、考えですが、
相手に対して執着して反応している状態です。
心とは感情の発信地。反応の場所です。
そう感じている自分、正直な気持ちは
ごまかしたり、隠したり、なくそうとするものではなく、
”私は今、そう感じている”と尊重と受容するもの。
その自分を否定したり抑圧したりすると
向き合えなくなります。
どんな感情や思いを抱く自分も、自分の一部として
気づいている状態でいることが大切です。
ですが本質とは、心のもっと奥深いところにあります。
たましいの性質ともいえます。
本質に触れるにはどうしたらよいのか?
ズバリ、瞑想です。
無になる状態を自分に体験させる方法です。
その状態の自分を客観すると、どんな自分が思い浮かぶでしょうか?
静寂、穏やかさ、安らぎ、永遠、純粋・・・
言葉にすると、どんな表現になるでしょうか?
そこが本質です。
セッションでやる時は、ジャーニーワーク~感情の旅・肉体の旅~”というワークを行います。
感情には層があり、どんどん奥深くに降りてゆくワークによって、
最後には、自分の本質にたどり着きます。
一度、自分の本質に触れる体験をしたら、
感情に振り回されたり、誰かに反応したり、その自分をジャッジしたりしても、
何度でも、本質に触れた感覚を思い出すことで
自分らしさに戻る場所として助けになるでしょう。