「だったらその仕事、やめていいから」
先日夫に言われた言葉です。
心理セラピーの仕事をするようになってから、
週末の外出や外泊が増えてきたことに対して
”食事が困る”という理由で私に投げかけてきた言葉。
「あなたの都合に合わせて私は生きているわけではない」
少し前の対抗意識のある私だったらそう言い返して
ケンカになっていたことでしょう。
「だってあなただって昔は・・・」
と過去を持ち出して泥沼化するのも見えてきます。
さて、夫の言葉の裏には何があるのでしょう?
”休みの日にはそばにいてほしい”
”一緒に過ごしたい”という思いの裏返しです。
言葉の表層しかとらえられずに
相手をおもんばかることができなかったときは、
言われた言葉に反応して、泣いている私がいました。
言われた言葉から連なって出てくる
様々な思い込み、信じ込みが私を苦しめ、
行動を制限し、夫のせいだと恨んでいました。
夫は私を束縛する
夫は私の自由を奪う存在だ
夫といる限り私は幸せにはなれない
実は、このような思い込み、信じ込みが力を奪うのです。
力を奪うのは、相手でも、相手の言葉でもなく、
そこから連なって出てくる信念体系なのです。
このような思い込みや信じ込みを解除するワークがあります
一番身近な人の言葉がきつく感じるし、こたえる。
一番身近な人の言葉が応援や励みにもなる。
言葉の表層に反応する自分から
言葉の裏側、背景にも思いをはせられる自分になれたら、
人とのコミュニケーションも、
もっと豊かに充実したものになるでしょう。
なにより、相手の存在が悪いのだと思わなくてすむし、
言葉によって私の存在を傷つけられるわけではないという事実は
人生そのものをふんわりとやさしく受容できる
ということが、私の力になってくれています。